私はランドクルーザー70に乗っています。
今でこそ「かけがえのない愛車」として、ドライブを楽しんでいますが、実は昔から好きだったわけではありません。むしろ、見た目が好みではなかったんです。
ゴツゴツした顔つき、真ん中に寄ったヘッドライト…。
なんとなくピンと来ないなぁ、そんなふうに思っていました。
ところがある時、「70は40の直系で、伝統を継承するモデル」だと知ったことで、その印象がガラッと変わりました。
なぜこのデザインなのか、なぜこの配置なのか──その“背景”を知ったことで、細部に意味があると気づけたのです。
気がつけば、今では「これしかない!」という気持ちでステアリングを握っています。
この経験、人間関係にも同じことが言えるのではないかと思います。
「なんとなく苦手」「ちょっと合わないかも」
そんなふうに感じる相手がいたとしても、その人の背景や事情を知ることで、関係が少しずつ変わっていくことがあります。
もちろん、すべての人と仲良くなれるわけではありませんし、無理に好意を持つ必要もないと思います。
でも、お互いが「知ろう」とすることで、わだかまりが薄れたり、苦手だと思っていた部分が実はその人らしさだったと気づいたり──そんな小さな変化が、関係性を温かいものにしてくれるのではないでしょうか。
バランスが大切です。
知ってもらうこと、知ろうとすること。
そのどちらかだけでは成り立たない。両方あって初めて「つながり」になるのだと思います。
ランドクルーザー70を通して感じた「知ることの力」。
人との関係も、同じように深く、面白いものなのかもしれませんね。

